ブログのささやん

脳内を吐き出します

鬼とは、なんなのか

桃太郎は犬たちと鬼の住む島に行った。

 

あれが鬼というものなのか。

本当に鬼なのだろうか。

しかしここまで来たら覚悟を決めなければ。

斬らなければ。

 

そうしてしばらく

ただひたすらに鬼を斬った。

 

最初は鬼を斬る度に心を痛めていた桃太郎も

今では何も感じない。

 

むしろ気分は高揚している。

我は正義である。

 

桃太郎はひたすら斬り続けた。

途中、帰りたがる犬たちも斬った。

そしてついに鬼は全て退治された。

 

しかし、桃太郎の心にはたしかに鬼が宿った。

我が心に賛同するものを寄せ集め、

我が心のおもむくままに生きた。

 

幾ばくかの時が流れると、

桃太郎の前に青年がやってきた。犬などを連れて。